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ART
2019/12/11

Adriana Bautistaインタビュー:製作者の経験でメキシコへの橋をかける!

昨年のディズニー映画リメンバーミーの成功やメキシコシティのクリエイティブシーンの発展によってメキシコ文化が世界中で評判を得たと言えると思います。日本でもこういう現象があって、最近特別な「メキシコブーム」が発生してきました。例えば、ANA航空の毎日出発している直行便がスタート、Popeyeの9月号でメキシコシティの特別版を発行、死者の日のイベントが各地で開催されるなどです。メキシコのカラフルさが世界中に浸透してきています!

しかし、メキシコの文化や作品の価値が国際的に認められてきたというのに、内容的にはまだよく理解されていなかったりするみたいです。それは完全に悪いことではないと思います。それは普通のことだし、言語、習慣、考え方が異なっているのでギャップが大きいのは当たり前なのです。異文化を理解するためには、まずはカルチャーギャップを超えるための橋を架けたほうがいいのではないでしょうか。例えば、好きな民芸品があればそれについての情報を探したり、現地の言語の情報をチェックしたり、クリエイターのサイトも見てみたりすることで、その商品をよりよく理解することができるでしょう。特に、メキシコのものづくりに対して、理解するための作業をすることは重要です。なぜかというと、民芸品はメキシコの様々な地域の民族によって作られているので、伝統や歴史にあふれています。その伝統の真正性や原産地、気に入った商品を作った人達、ストーリー、それらを作っている民族自体を守るための動きなどを知ったほうがいいと思います。

今の日本の「メキシコブーム」をきっかけとしてその波に乗って、人気になってきたものを楽しみながらメキシコのものづくりを守っていけるといいなと思います!今はちょうどいいタイミングです。東京だけでなく、名古屋横浜大阪などでもメキシコやラテンイベントが開催されているので、これからも様々なメキシコの商品を購入できたり、トークを聞いたり、メキシコ人と遊んだりする機会が作りづづけられていくという感じがします。

そのイベントの中で2019年9月4日~10日に開催された阪急梅田本店の「ラテン的★多彩な暮らし」は輝きに満ちたイベントでした。この一週間、阪急百貨店ンがラテン文化をお祝いして、メキシコのアート、デザイン、民芸品を展示するコーナーが色々作れました!Ochanga la Pachangaはわざわざこのイベントのために世界中に知られているメキシコ伝統的なものづくりを代表しているAdriana Bautista(アドリアナ・バウティスタ)を呼びました。

Adriana Bautistaのようなプロの製作者と話してみれば、Adrianaの出身である「huichol」として知られている民族をより詳しく理解できて、カルチャーギャップを超えることができると思いました。そして、Adrianaは様々な国で彼女と彼女の民族の作品を展示したり、販売したりしたことがあるので世界のメキシコ文化の浸透に対する彼女の考え方を知りたい!だから、Adriana Bautistaが来日したことを聞いてすぐに阪急の彼女のブースに伺いました!

PR Mexico:今まで日本での経験はどうでしたか?

Adriana Bautista: とてもいい経験です!とても面白くてチャレンジが多いです!今回は3回目で、日本人が私たちの作品をどんどん好きになってきているそうなのでうれしいです!しかし、まだ私たちの民芸品の受け入れを妨げるものがあるという気がします。たとえば、オーストラリア、アメリカで会ったお客様にいろいろなことを聞かれたり、インタビューされたり、いっぱい買っていただいたりしている、一方日本ではより静かでまだ壁があるという気がします。日本ではメキシコ文化と民芸品はまだ割と新しいものなので、日本語での情報はあまりないし、文化の価値や魅力をまだ納得していないかもしれません。私たちも日本のテイストを理解しているプロセスがまだ進行中です。例えば、今気づいたことは日本人のお客様は大きくて派手な作品より小さくて、地味なもののほうが好きそうです。



まず第一に、日本だけではないですがみんなに知ってほしいことは「huichol」(ウイチョール)という名前は間違いです本名は「wixárika](ヴィッラリカ)です。

Adriana Bautista

PRM: メキシコ文化や特にAdrianaの民族についての情報は不足しているからこそ、何か皆さん知ってほしいことがありますか?

AB: まず第一に、日本だけではないですがみんなに知ってほしいことは「huichol」(ウイチョール)という名前は間違いです本名は「wixárika](ヴィッラリカ)です。昔から「huichol」と名づけられて普及されたんですが※、実際には私たちは「huichol」を一切に使いません。Wixárikaとして、正しい情報を普及することは私たちの責任だと思います。

私たちはハリスコ州の北の方の出身です。ナヤリット州にもwixárikaがいるのですが、民芸品のやり方は異なっていると思います。例えば、私たちが使っている素材とは違うし、テクニックはより細かいです。

もう一つ伝えたいことは、wixárikaの手仕事は歴史、ストーリー、面白味にあふれていることです。もともと先祖はビーズの代わりに美しい種、石を使っていました。しかし、素材が変わってきていますが意味は残っています。例えば、このモチーフには神様と人間の使者の両頭の鷲で、鹿はwixárikaのお兄さん、ペヨーテは賢明、サソリは火の保護者、などの意味があります。つまり、このモチーフは単なる模様ではなく心、考え、テクニックを込めた大切なものです。

このフィギュアに鹿(トラの尻尾の青い絵)、頭が二つあるの鷲(大きいオレンジ色の絵)、ペヨーテ(トラの背中にある花みたいな絵)のモチーフが見えます。

PRM:大きい作品を作ったらどれぐらいかかりますか?

AB: 25日、一ヶ月ぐらいかかります。これより短い期間で作ろうと思ったらクオリティーが下がります。アクセサリーやジュエリーもそうです。小さいですが、それぞれのものは一点か数点ぐらいしかありません。完全に手作りのものだからです。私たちは薄利多売を求めるつもりはなくて逆にお客様や私たちも誇りに思える物を作りたいのです。

ちなみに、7年前から日本のMIYUKIビーズを使っています!普通のビーズより小さくて形は円筒なのでもっと細かく、フラットなものを作れることができるからです。ビーズはアートや民芸品の中で素材として割と珍しいので一般的に良さが分かりにくいことが多いです。私の作品を通して私たちのテクニックの魅力がもっと伝わると嬉しいです。そういうことも私の責任です。世界中でwixárikaの作品を誇りをもってに使っていただきたいのです。

MIYUKIビーズで作られたきれいな
wixárika ネックレス

PRM: 今日本にある作品の中でどれが一番好きなものですか?

AB: 全部大好きです!作品はすべて特別で心を込めています。私の得意なものはビーズをつけていく作品です。例えば、このトラはとても大切です。

Adriana Bautistaが大好きのトラ!

昨日、誰かになぜキャリアじゃなくてこの仕事をやっているのかを聞かれました。この質問の意向がよく分からなかったのですが、もしかしたら悪意はなかったかもしれませんがびっくりしました。しかし、実は私は法律大学を卒業しましたが子供時代からクラフトを作っています。さらにこの民芸品の仕事のおかげで授業料を払えました。お父さんも有名なwixárika民芸品のアーティストです。私と私の家族はこの仕事のおかげでいろいろなことができました。弁護士の仕事をつづけたとしたらたぶん今日本じゃなくてオフィスにいるかもしれません。法律もすごく面白いですが、私には合わないのです。3年間で弁護士の仕事をやってみましたがそれは私の居場所ではないと気づきました。私はメキシコ、wixárikaをプロモーションすることが好きです。様々な国に行けるし、面白い人を会えたりしますのでとてもうれしいです。この仕事は私の情熱です!いつも次の一歩を考えています。私のお父さんのように。



私は民族の中で私立大学に通ったり、海外に行ったことがある最初の女性です。先住民として、これは大きな業績だと思います!
なので、止まりたくないんです!

Adriana Bautista

彼は子供時代から一生懸命クラフトを作って、自分の面倒を見ています。メキシコシティに引っ越して、学校に通っていました。彼は17歳からwixárikaの作品を展示、販売しながら世界中を旅行しています!私が今こうしているのはお父さんのこうした生き方を見ていたことがきっかけです。お父さんにはいつも、勉強することをすすめられました。同時にwixárikaの文化的根本、言語、伝統的な衣装に誇りを持つこともすすめられました。私は民族の中で私立大学に通ったり、海外に行ったことがある最初の女性です。先住民として、これは大きな業績だと思います!なので、止まりたくないんです!次世代の若者に私の経験を教えながら、普段の暮らし方と違う道を紹介したいんです!

皆さんは彼女の話を読んでどう思いますか?「Wixárika」のことをご存知でしたか?

※ 「huichol」という単語の由来に対する仮説は色々あります。 Iturrioz Leza, J. L. «Etimología de las palabras wisalika y huichol». Guadalajara, Niuki / Revista cuatrimestral de divulgación académica y cultural, No. 2 mayo-agosto 2007. pp. 19-31.の研究によって、16・17世紀にスペインによるアメリカ大陸の植民地化の時代にwixárikaのかたの民族名をスペイン語に翻訳したときにいろいろな変化があって、「huichol」になってきたそうです。

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