メキシコの「シナリオの現実」展覧会はテレビの力を示す
あなたはテレビ派ですか?ネット派ですか?それとも、ネット派になった元テレビ派ですか?
どちらにしても、ビジュアルメディアの力は争えない時代だと思われます。現在、世界中の重要な情報、新しい商品のCM、映画のようなエンタテインメントなどはすべて動画か画像で視聴されているので、ビジュアルメディアは観客の日常生活を形作る一つとなっています。20世紀以降テレビがそういう生活の中心となり、さらにその世紀の事実も形成しており現代のマスメディア文化に大きな影響を及ぼしています。
3月にメキシコのJUMEX美術館の「シナリオの現実」展覧会はそのテレビと現実との関係をテーマにしており、国内や国外の現代アーティストの作品を展示しています。
ドラマから、インスタレーションまで様々なアーティストのテレビに対する政治、社会、文化的な考え方を見ることができます。特にメキシコ、そしてスペイン語圏最大のテレビ局Televisaが提供している展覧会なので、メキシコに関する面白い作品も多いです。
例えば、Miguel Calderon (ミゲル・カルデロン)の「Mexico vs Brasil」のメキシコ対ブラジルの偽物のサッカー試合は、とても面白くて楽しいです。2004年サンパウロ・ビエンナーレにこの偽物の試合のインパクトを出すためにビエンナーレのスペースではなく、一般のサンパウロのバーのテレビで流されました。試合の結果はメキシコ 17、ブラジル 0なので観客は大いに驚きました。この90分のビデオによってチャンピオンのブラジル代表の当然の勝利がない異世界を作ってしまったのです。つまり、明白な事実に挑戦する作品なのです。
JUMEX美術館はメキシコやラテンアメリカの中で最も有名なアートスペースの一つなので、現代美術に興味があればJUMEX美術館はおすすめです!
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