メキシコのクリスマスに欠かせない「ピニャータ」!その歴史とは?
(”La Piñata” Diego Rivera, 1953)
ピニャータはメキシコで最初に創られ、後に世界中に広まりとても人気のある遊びとなった。お菓子や果物、おもちゃまで様々なものを詰めたピニャータと呼ばれる星形のくす玉を子供たちが目隠しをして棒で叩き楽しむ遊びである。参加者が楽しそうに盛り上がって遊んでいるシーンを、映画やアニメで目にされたこともあるのではないだろうか。日本のスイカ割りのような遊び方である。
元々はクリスチャン宗教の祭りであり、クリスマスの時期になると星形のピニャータが置かれ、各先端は七つの大罪の象徴とされた。参加者たちはきちんと目隠しをし、「神のお導き」を信じ星を叩いてみる。星を叩いて潰し、落ちた果物やお菓子などは「神の恵みをいただく」という象徴であった。
だが現在、そのような宗教的なイメージはなくなり、ただの遊びとしてPosada(ポサダ、クリスマス前の長いパーティー)の間だけではなく、誕生日などでもピニャータ割りは行われるようになった。ピニャータの形も様々なものがでてきており、政治家やアニメヒーローの姿のピニャータは、子供はもちろん大人にも大人気なものである。