メキシコの伝統的アスリート!?女性騎士「エスカラムサ」。
昨年、2019年のディオールのクルーズコレクション。インスピレーションをもらったのはメキシコの伝統的な女性騎手「エスカラムサ」からでした。ボリュームたっぷりのフレアスカートや大きなハット、花柄は可愛らしくも強いメキシコの女性像の象徴であると言えるでしょう。カタカナで「エスカラムサ」と調べるとこのディオールのブランド名ばかり出てくるので、サン・ルイスポトシ州に「魔法の村(PUEBLO MAGICO)」と呼ばれるヒリトゥラ(XILITLA)在住の日本人、渡辺さんに聞いてみました。彼の彼女さんはこのエスカラムサなのです!
エスカラムサは1953年3月22日に始まった馬術競技で、67年の歴史を持つ誇り高きメキシコの国技です。メキシコでは革命時代に女性も馬に乗り重要な役割を担っていたそうです。ヒリトゥラもそうですが、メキシコの地方では移動手段に馬を使っているところも多く馬はとても身近な存在なのです。
エスカラムサは馬に乗った8人の女性で構成されており、約15分の間に複数のパフォーマンスを披露します。技の難易度や美しさ、俊敏性などを基準に採点され、その総合得点を競う団体競技です。冒頭でも紹介したように、メキシコらしいカラフルで美しいドレスをまとい、馬を乗りこなす様は強さと共に優雅さも兼ね合わせています。このような衣装を身にまとい馬をコントロールするには日々のトレーニングは欠かせません。美しい笑顔とフェミニンなドレスの下には柔軟性の高いアスリートの肉体が隠されているようです。どんなトレーニングをしているのか興味ありますね!
渡辺さんは数年前からXILITLAに住み日本料理を販売したり、馬のお世話をしたり様々な活動をしています。この程、市の観光課と協力体制を組むことが決まり、これからどんどんヒリトゥラの魅力を届けてくれそうです。楽しみにしています!