心を温める「小さい豚」のパン
(画像：@panaderiarosetta )
メキシコの町はどこでも美味しそうな料理の匂いであふれています。道を歩いているとお店や屋台からいい匂いがして、タコス、ケサディーヤの味や中身をつい想像してしまいお腹がすいてきちゃいます。中でもパンの香りが抜群です。
メキシコには至る所でパンが売られています。立派でおしゃれなパン屋さんから、自転車に付いたバスケットの籠に入れて売るような屋台まで、色々なパン屋さんで買うことができます。それらのたくさんのパンの中から代表的なものを一つを選ぶとしたらpuerquitos de piloncillo（プエルキトス・デ・ピロンシジョ）が真っ先に思い浮かびます。「Puerquito」という言葉の意味は「小さい豚」ですが、別にパンに豚肉が入っていたり豚の味がするわけではありません。
小さい豚の形をしていて、甘くてシナモンなど色々なスパイスの味がします！それに、puerquito de piloncilloが伝統的な甘味料のpiloncillo（ピロンシジョ）を使っているので、メキシコの伝統的な甘さを味わえる代表的なものでもあります。
こういった文化的な面からもとてもが面白いのですが、実はpuerquito de piloncilloを選んだ理由は自分の子供のころの思い出があるかもしれません。夜にパパが、仕事の帰り道に立っているパン売りの人から買ったpuerquito de piloncilloをお土産に持って帰ってきてくれたからです。だから、今でもpuerquito de piloncilloを見たら、心が温かくなります。メキシコでこの
かわいい豚の形のパンを見たら、ぜひ食べてみてください。伝統的な甘さを味わってほしいし、あなたの心も温められたらうれしいです。
