Festival Filux
フィリックス・フェスティバル
今日はメキシコシティにて2014年より毎年開催されているアメリカ大陸で唯一の’光’のフェスティバル’Filux’について紹介したいと思います。
(Filux2016の様子。画像の作品は”Paraiso/Paradaice”、
オーストリアの作家Teresa Mar氏による作品、場所はParacio de Ballas Artes)
FiluxはFestival Internacional de Las Luces(国際照明祭)の略で、Cocoliche Labという団体が中心となって様々な機関や企業との提携によって開催されている’光’をテーマにしたフェスティバルです。
‘’Filuxは国際照明祭の構造を採用しており、光で作った芸術作品の宣伝と展覧会の場となり、地元の芸術家が集まり国際的なアート作品を集め、それをメキシコシティの地元の観客が身近に体験する事ができます。
このように、FILUXは都市を国際的な文化空間として統合し、社会を統合し、人々の公共スペースを回復させます。’’
というコンセプトの下、今年を含め過去3回行われています。
建物全体を使ったプロジェクションなど大きな規模の作品も多く、フェスティバル自体の規模も回を重ねる毎に大きくなってきています。
(“Cocobrije/Cocobrije”、メキシコの作家Amauri Rafael Sanabria Urbánによる作品、
場所はMuseo de Arte Poplar)
今年は11月の10~13日にかけてメキシコシティ内セントロ周辺15以上(!)ものメキシコの象徴ともいえる歴史的建造物や美術館等で現地メキシコ人アーティストに加えオーストラリアやフィンランド、南アフリカ、韓国、そして日本等世界中のアーティストによる20以上ものプロジェクションマッピングや光の彫刻、インスタレーション、建造物へのイルミネーネーションなど光による作品が展示されました。またいくつかの作品はインタラクティブアートとなっており、実際に触ったり、参加したりして光の変化する様を体験出来ます。
入場無料との事もあり連日物凄い数の人で賑わっていました。
日本人アーティストとしてはYupica氏が参加していました!
Yupica氏は東京出身メキシコシティを拠点に活動している、コンテンポラリー・マルチメディアアーティストであり今回のFiluxでは”Rapitae 11,154-11,518”という作品で参加していました。
氏が2013年より展開している時間をテーマにした「時のエコシステム」というプロジェクトであり「時間分子の流動の渦中にて生成変化を繰り返す生命体、ラピタエ」を表現した作品です。
またその素材には氏の最多構成要素でもあるというお米が使われており、お米のスクリーンに映像が投下されています。
(Yupica,’Rapitae 11,154-11,518’ 場所はAntiguo Palacio del Arzobispado)
Yupica氏の’ラピタエ’とても美しい作品です。
■「Rapitae en Filux 2016」
http://www.yupica.com/rapitae-en-filux-2016.html
勢いに乗ってるFilux、来年も楽しみですね。
■「FiluxオフィシャルHP」
http://www.filux.info
※写真はFiluxオフィシャルHPとYupica氏本人の提供によるものです。
Text by Taiki Ozawa